季節の一枚

特別編


石畳の坂道
石畳の坂道 《平成26年9月下旬》
この度、購入以来ほぼ五年に亘り酷使され続け、色々な所にガタが来ていたものの修理を棚上げしていた撮影機材を刷新することにしまして、順序が逆なのですが、高値が付くうちにとの思いも働き、その虎の子のNIKON D800Eを八月末で売却してしまいました。 (ちなみに買取価格は十万円強) 代わって今回導入予定は、その後継の後継に当たるD850。 巷では発表と同時に予想以上の大人気のようで、入手に時間がかかる可能性も伝えられて、市場価格の推移も含め、購入を先延ばしにしているところです。 そんな訳で、今月は新作の御紹介が出来ない可能性も見込んで、特別に過去のこの季節の作品でお茶を濁す事といたしました。
その前に、その機材のお話ですが、この間の技術進歩に期待感が増しています。 一番は何と言っても高感度性能の進化。 解像度が更に増したのにもかかわらず、常用感度がISO6400からISO25600へと二段アップ。 これから透明感の増す星空を取り込んだ撮影が楽しみです。 また、合焦・連写性能や機械振れの低減対策、背面液晶の可動化や光学ファインダーの高倍率化など、ほとんどの機能が最新の最高水準並みに改良されているのも見逃せません。 反面、個人的にはあれで必要十分だったフラッシュが省略されたのと、RAW現像ソフトをCapture NX-Dに切り替えなければいけないのが残念なところ。
そのNX-Dですが、無料のソフトだけあって、ほぼRAW現像とファイル変換だけに特化した代物。 あまりの簡素化への不評で、自動レタッチブラシが追加されたものの依然物足りませんし、操作感覚も先代とは全くの別物で、戸惑いや扱いにくさを感じています。 また、NX2時代のカメラで撮影した画像でもピクチャーコントロールを最新の設定に切り替えられるのですが、両者の仕上がりには相当の違いがあり、これにも戸惑いを隠せないのが現状です。 いずれにしても、先代よりも改善されたと感じる部分もない訳ではないし、ちょっとした勉強と慣れで克服するしかありません。
さて、本題の今月の作品はと言いますと、こちらも新型に更新して既に手元には残っていないAF-S NIKKOR 70-200mm f/2.8G ED VR IIを使用した三年前のもの。 ほぼ正確に東西に走る石畳の坂道を、秋分の頃の夕暮れ時、渋滞の道路を横目に駆け登って来る昭和の路面電車。 地元で手軽に印象的な作品を狙える、数少ない「お立ち台」。 一見すると悪いお手本の「日の丸構図」。 けれども何故か、違和感のない仕上がりにまとまった想い出の作品。 ちなみに画像編集は、デジタル移行当初から使い続けてきたCapture NX2によるものです。

早期に機材入手できた場合には、通常の「季節の一枚」をお届けしたいと思います。


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